この記事の概要
・QRコード決済で押さえておくのは最低4つ
・QRコード決済は個別契約の方が決済手数料が安い
・バーコード読み取り方式にも違いがある

QRコード決済の導入方法

コード決済の導入方法には、
・QRコード決済会社に個々に申し込む
 ・キャッシュレス決済代行会社に申し込む
2種類の方法があります。

手間を考えると、まとめて申込む方がラクなのですが、実は各社に個々に申し込みをした方が決済手数料が安くなるケースがあります。

 

QRコード決済のシェア

日本で利用されているQRコード決済のシェアは以下の通りです。

利用しているQR/バーコード決済の種類については、「PayPay」が圧倒的1位の74.67%、次いで「楽天ペイ」が40%となりました。複数回答のため、複数選択する方の割合も多く、QR/バーコード決済の中でも用途や店舗に応じて使い分けていることが伺える結果となりました。

リアほ:約8割がキャッシュレス決済を利用、コード決済1位はPayPay!

このため導入しておきたいQRコード決済サービスは次の4つとなります。

 ・PayPay
 ・楽天Pay
 ・d払い
 ・au PAY

 

決済手数料

QRコード決済の決済手数料は、決済代行会社と契約する場合に比べて直接個別に契約する方が安くなります。

直接契約AirペイSquareSTORES決済楽天ペイPAYGATE
PayPay1.76~2.178%3.24%3.25%取扱無し取扱無し3.24%~
楽天ペイ3.24%3.24%取扱無し取扱無し3.24%3.24%~
d払い2.86%→無料
2023年9月まで
3.24%取扱無し取扱無し3.24%3.24%~
au PAY2.86%3.24%取扱無し取扱無し3.24%3.24%~
注:税込で表示しています

入金サイクルと手数料

入金サイクルと入金手数料は個々で違いがあります。
直接契約AirペイSquareSTORES決済楽天ペイPAYGATE
PayPay1回/月
無料
1回/月
無料
翌営業日又は4回/月
無料
取扱無し取扱無し1回/月
加盟店負担
楽天ペイ毎日又は随時
無料または330円
1回/月
無料
取扱無し取扱無し毎日又は随時
無料または330円
1回/月
加盟店負担
d払い2回/月
1万円未満は200円
1回/月
無料
取扱無し取扱無し取扱無し1回/月
加盟店負担
au PAY1回/月又は2回/月
無料
1回/月
無料
取扱無し取扱無し毎日又は随時
無料または330円
1回/月
加盟店負担

PayPay

PayPayの入金サイクルは、月末締め翌月末入金が標準になっています。この場合入金手数料は無料です。

また早期振込サービスとして、加盟店向け管理画面から随時振込申請を行えます。
この場合、0.38%の都度振込利用料入金手数料として入金先がPayPay銀行で20円、その他の金融機関で200円が必要になります。
 


 

楽天Pay

入金先が楽天銀行の場合、当日23:50時点の売上が翌日に自動で入金されます。入金手数料は無料で、土日祝も入金されます。

入金先が楽天銀行以外の場合は、加盟店管理画面より入金依頼を行うことで翌営業日に入金されます。入金手数料330円が発生します。

d払い

d払いの入金サイクルは「月1回」または「月2回」のいずれかを選択できます。

「月1回」の場合:月末締め翌月10日入金
「月2回」の場合:15日締め当月25日入金と月末締め翌月10日入金

いずれも1万円未満の入金には入金手数料として200円が必要です。

au PAY

au PAYの入金サイクルは「月1回」または「月2回」のいずれかを選択できます。

「月1回」の場合:毎月末日入金
「月2回」の場合:毎月15日入金と毎月末日入金

いずれの場合も入金手数料は無料です。

 

個別契約のメリットデメリット

決済代行会社を通さず、直接QRコード決済会社と契約する際のメリット・デメリットは次の通りです。

直接契約のメリット

・初期費用がかからない
決裁手数料が安くなる
・加盟店向けのキャンペーンに参加できる

直接契約のデメリット

入金サイクルが長い
・入金のタイミングが別になり管理がしにくい
入金に手数料がかかる場合がある
ユーザースキャン方式で顧客に負担がかかる

 

ユーザースキャン方式とストアスキャン方式

・ユーザースキャン方式
顧客が店頭に表示してあるQRコードを読み取り金額を入力する方式
顧客に金額入力の手間がかかり、双方で金額の確認が必要

・ストアスキャン方式
顧客のスマートフォンに表示されたバーコードを読み取る方式
POSレジとの親和性が高く、顧客の負担が少なく金額間違いが少ない

まとめ

キャッシュレス決済代行会社の中にはQRコード決済に対応していない業者もあります。

しかし一般的にQRコード決済は個別契約の方が決済手数料が安いこともあり、QRコード決済だけを個別で契約する方法もあります。

この店頭にQRコードを表示するだけで初期費用もかからず、場所も取らないのでとりあえずQRコード決済だけ個別に契約するのも有りではないでしょうか。

ただ個別契約にもデメリットはあるので、QRコード決済の使用頻度や業態を考慮して考えるようにしましょう。

Writer:K.K

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